タンデム自転車講習会 in 運転免許センター(愛媛県「三浦保」愛基金)

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2016運転免許センター

 

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2017もんちっち海岸

 

公道を安全に、命を大切に走るために電動車イスやハンドサイクルの参加で様々な方に幅広く体験!

平成28年11月26日(土) 愛媛県松山市勝岡町1163-7 愛媛県運転免許センター


第5回目となった安全講習会。今回ハンドサイクルの方々にもご参加いただきました。

そして初めてダウン症の方の参加。今治でMyタンデム自転車を日常生活に活かしている方との出会いです。そして山下様よりご提案いただき、視覚障がい者に電動車いすを体験していただくという企画をしてみました。免許センターを貸し切って下さるからこそ出来ることです。

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2016運転免許センター タンデム自転車NONちゃん倶楽部2016運転免許センター

もう一つサプライズ!!遠く鹿児島県から視覚障がいの外園 健次(ほかぞの けんじ)さんがデイジー図書でNONちゃん倶楽部の活動を知って二泊三日を費やして来て下さいました!!

開催日の朝、天候にも恵まれて10台のタンデムで出発。松山市駅からCoパイロットを乗せて愛媛県運転免許センタへ。

運転免許センターではハンドサイクルも参加。 ハンドサイクルも公道走行の認可が降りています。世間の方々に広く知っていただくために今回の安全講習にコラボ参加。イベント参加者もハンドサイクルを体験することができました。

今回ダウン症の子たちが参加しており、とても積極的にチャレンジする姿を見せてくれて驚きです。その方たちの中でもタンデム自転車の前を運転したいとの要望がありました。そこでパイロットスタッフが4人がかりで応えてあげる姿にみんなが感動しました。

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2016運転免許センター

受講と体験走行。手信号と声も掛け合って左折

今回よりハンドサイクルに加え電動車いすも参加。チャレンジの可能性が広がりました。視覚障がいの方が、音を頼りに電動車いすを一人で操作にチャレンジし見事成功!!「これが出来たから今度は一人で自転車に乗ってみたい。」そんな言葉が聞けて嬉しかった。

鹿児島県から参加の外園さんには講習の後、運転免許センターから日光寿司さん経由事務所までの公道走行を体験していただきました。来年、大分県と鹿児島県の走行許可を期待しています。

今回、車いす移動は右側通行であるということを初めて知り驚きました。左側通行の車両に対し対抗しなければならず非常に怖いと感じました。道路整備の際に色々なパターンを想定していかなければ安全確保が難しいという事を学びました。

 

〜〜〜〜●参加者の声●〜〜〜〜

 

 

 

Coパイロット( 佐々木 一明 さん )

 

今まで何度かタンデム自転車に乗りましたが、運転免許センターでの講習は初めてでした。今回修了証をゲットしましたのでこれで胸を張って公道を走れることになります。ありがとうございました。貸切の運転免許センターは贅沢でしたね。次回は、バイクや車にも乗ってみたいですね。(笑い)「NONちゃん倶楽部」では公道走行イベントには、修了証が必要です。パイロットさんとの信頼関係及び相互責任の意味からも最も大切に考えているイベント!!講習会終了後免許センターから松山観光港-高浜-空港通り-松山市駅と、公道を松山市街地から市内中心部までを初めて走りました。9月に行った大分県耶馬溪の自転車専用道路とは違い交通量も多い。すぐそばを車やバイクが通るので危険と隣り合わせだということがよくわかりました。そこで上に掲げる「NONちゃん倶楽部」の一番の目的が理解できました。今回はもう一つ感動したことがあります。外園さんという方が、鹿児島県にタンデム自転車を普及させる目的で一人でやってきたのには驚きですね。インターネットで検索しているうちに、津賀代表にたどり着いたらしいです。ここからは私の想像ですが、話が非常に盛り上がり今回のイベント参加に至ったのではないでしょうか?これもなにかの縁でいいタイミングでしたね。なんと言っても津賀代表のパワーに引き寄せられたんじゃないでしょうか。これからも飲みすぎに注意して、頑張ってください。

 

 

 

 

Coパイロット( 長野 玉輝 さん )

 

今回初めて三組の仲良し母子で参加させていただきました。いつもはタンデム自転車でサイクリングを楽しんでる父子を見送っているだけでした。でもいつの日か息子と一緒に乗ってみたいという夢を描いてチャレンジしました。息子(ダウン症)は余裕の顔でパイロットの方と息を合わせスイスイと走って行きました。初心者マークの私もパイロットの方のリードで必死でペダルを踏みながらも感覚を掴んでいきました。そんな私が無謀にもパイロットを志願し、S字やクランク・坂道など走らせてもらいました。後ろの人の命を預かっている責任重大さに、身が引き締まる思いです。本当に貴重な体験をさせてもらいました。これからタンデム自転車が、私たち家族や仲間たちとの絆を強くしてくれると思っています。お世話していただいたパイロットの方やスタッフの皆様、楽しい時間をありがとうございました

 

 

Coパイロット( 鹿児島県 外園 健次 さん )

 

今回、生まれて初めてのタンデム自転車を体験しました。元々、自転車は好きだったのですが、進行性の眼疾患により白杖歩行となって約10年。もうペダルを漕いで風を感じる事は諦めていました。「タンデム自転車NONちゃん倶楽部」の存在を知り、いてもたってもいられなくなり、はるばる鹿児島県から参加しました。安全講習会の後、公道を合計約20kmも走れた時は、うまく言葉では言い表せない程の感動でした。受け身的な車の移動に比べ、本当に自分で移動している実感がありました。パイロットの方との会話も楽しかったです。この楽しさと感動を、鹿児島県の人達にも味わってもらえるように頑張ろうと思いました。

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2016運転免許センター

鹿児島県から参加の外園さんも受講しました。

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2016運転免許センター

初めて触れる貴重なハンドサイクルの操作を習う

 

愛媛大学学生( 井上 智理 さん )

 

運転免許センターでの安全講習会は、以前耶馬渓のサイクリングロードで初めてタンデムに乗った時とまた違った発見をすることができました。以前はタンデムのパイロットをしましたが、今回は後ろに乗るCoパイロットをやらせてもらいました。その時、視覚障がい体験ゴーグルを着けました。そのゴーグルのレンズは黒く覆われていて、右レンズの1点だけに穴が空いていました。
このゴーグルをつけると狭視を体験することができます。少しは見える…と思っていた私は考えが甘かったです。確かに少しだけ見えるのですが、視野が狭くなることがこんなに怖いとは思いませんでした。自転車に乗ると普段は気にしない自転車の傾きがとても不安定に感じました。曲がる時は「曲がります」と伝えてくれるパイロットさんでも、緩やかなカーブを真っ直ぐ進む時は伝えてはくれません。以前私がパイロットをした時も、カーブは気にしていませんでした。
しかし、緩やかなカーブでも自転車は微かに傾きます。その傾きがとても不安定で怖く感じました。目が見えないと視覚以外が敏感になります。この後にゴーグルを外してCoパイロットをしましたが感覚が全く違いました。この気付きは、実際に狭視の体験をしたからこそ得ることができたものだと思います。貴重な体験ができました。この体験を、次に活かしたいと思います。機会を与えてくれた、タンデム自転車NONちゃん倶楽部さんや、参加者の方々、ありがとうございました。