タンデム自転車とシーカヤック・塩湯まで in 明浜(コープえひめ福祉活動基金助成事業2017年度)

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2017明浜

 

新たなチャレンジタンデムシーカヤック南国の海面を滑る感覚と潮の香りが新鮮。

平成29年7月2日(日) 愛媛県西予市明浜町高山甲461-1 あけはまシーサイドサンパーク


モンチッチ海岸のイベントに参加した鴻上莉奈ちゃん(知的)が「シーカヤックにチャレンジしてみたい。」と呟いたのがきっかけとなりこのイベントを企画しました。コープえひめさんからの、初めての助成金事業として取り組むことが出来た事に感謝です。
今回は他のスポーツやアウトドア系のイベントラッシュで何時ものパイロットボランティアが参加できず、開催地の明浜スタッフの山下一行さんと、宇和島のイヌガイ自転車さんに助けていただいて実現することができました。本当にありがとうございました。
イベントではさらに喜びがありました!!野村比呂志さん(視覚・右まひ)が浮き輪をつけて泳いだ後の足取りの軽さに驚かされました。みんなの協力で会場にある温泉施設の塩湯にまで入れた事に感動です。イベント参加2回目の高田さん(視覚)の口から出た感想が「生きていて良かった!!」にも感動でした。

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2017明浜

野村比呂志さんが浮き袋で海水へ

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2017明浜

車いすの参加者も前年より増えてきた

本年度6月の松山競輪場と今回の明浜のイベントにはNHKの取材が入りました。タンデム自転車NONちゃん倶楽部に出会う前からの渡部颯人君(脳性まひ)、高田忠明さん(視覚)のお二人を取材に入っていただきました。そして「ドキュメントしこく」という30分番組を制作してくださり、10月に放送されました。
今回取材でお世話になったNHKの柳田さんが、1号パンフレット発行を取り上げた新聞記事をずっとあたためていて下さったと言われた時には、パンフレットを作り続けて良かったと思えた瞬間でした。ありがとうございます!!これがNHKワールド放送へと繋がりました。

 

〜〜〜〜●参加者の声●〜〜〜〜

Coパイロット( 田中知子さん )

波の音や、海辺での人のはしゃぐ声、全てが楽しく気分爽快でした。砂の熱さを素足で体験したり、スベスベツルツルしたまん丸のクラゲ。こんなもんかと思いました。初体験のシーカヤックとても良い体験が出来ました。ありがとうございました。

 

Coパイロット( 佐々木一明さん )

タンデムはもちろんのことシーカヤックもよかったですね。シーカヤックでは使う筋肉がちがうため長い距離を漕ぐといいトレーニングになりそうでした。今回は泳ぐ人も多く楽しく遊んで若返りましたね。いつもながら感謝です。

 

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2017明浜
明浜のリアス式海岸宇和海をバックに

 

Coパイロットご家族( 野村比呂志さんお母様 野村貞子さん )

梅雨の合間の晴天に恵まれ、朝からとても暑い一日でした。私たち親子は明浜に初めて参加したのですが、クネクネ道を走り着いた浜はとても気持ちの良い所でした。朝早くから皆さんでテントの用意や準備をしていただきありがとうございました。山下一行様はじめ明浜の皆様のお蔭で、楽しい思い出を家族で持ち帰る事ができました。感謝申し上げます。
比呂志も車いすで何度も走っていただいた方が、とても優しくお話しをしてくれて嬉しかったと申しております。ありがとうございました。私がタンデムに乗せていただいた方は初めてパイロットをするとお聞きしましたが、明浜の事を色々教えて下さいました。2~3月頃は「ひじき」が取れるとか、道の横に大きな岩があるのは「鯨岩」と呼ばれていて、鯨伝説が語り継がれているので子供達はこの場に来ると自然と手を合わすのだとか。珍しいお話しを聞かせていただきました。山の事、海の事、山羊を育てているとか街にはない田舎の風景や自然のやさしさ、明浜の人間性というのか、時間が止まれば良いとさえ思いました。
午後から海に移動。比呂志が足を海に浸ける事が出来たら良いかなと思っていたのですが、浮き輪をつけてもらい津賀さんや中川先生、佐々木様で比呂志を囲んで泳がせて下さいました。浮き輪につかまり、無邪気な顔で足をバタバタ動かして喜ぶ姿を見ながら、予想外の出来事に感激で涙がこぼれそうになりました。私も初めてシーカヤックに乗せてもらい、親子共々最高の気分を味わせていただきました。
最後に「はま湯」のお風呂ですが、あの高台までは行けないと思っていたのですが、山下さんに抱かれてトラックの荷台に乗せてもらっての移動。まるで親に抱かれているような気持ちでとても嬉しかった、最高だったと何度も繰り返し話して喜んでいました。海で泳いで、皆と一緒にお風呂に入れるなど、想像もしていなかった夢のような一日。皆様のお蔭で体験出来ました事、本当にありがとうございました。毎度のことながら皆様には大変お世話様になりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

パイロット( 加藤弓恵さん )

私が今日感じたことは2つあります。
一つ目は、田中さん(全盲の方)の人生観・生き方について驚かされたことです。田中さんの口からは全くネガティブな発言がでておらず、プラスの言葉しかでていませんでした。「人間に生まれてきた以上、何かしらのとりえを持っている」という言葉を私は一生忘れないと思います。また、「いやなことがあっても、いやなことは忘れなさい。忘れる練習をしなさい」と個人的に言われました。私も田中さんのような生き方ができたら苦労しないのになと思いました。しかし、田中さんも今までの辛くて苦しい過去があったからこそ堂々といえる言葉であって、何かどっしりと重い田中さんの想いが感じ取れました。
そして、もう一点、それは健常者(スタッフさんなど)の対応です。何かを見たり、気づいたりしたら、とっさに動く瞬発力。またとっさに動ける準備ができているなと感じました。常に周りに目を配って、1人1人と真摯に、また愛情をもって接しているのだとつくづく感じさせられました。今日のイベントの中で、スタッフみなさんからの愛があふれ出ているような気がしました。そして、障がいを持っている方々は、その愛をきちんと受け取っている。スタッフのみなさんに「笑顔」という形で恩返しをしているのだと感じました。より良い関係が築けており、これもみなさんの優しさと愛情からきているものなんだなと心から強く感じました。津賀さん、いつも貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございます。実際にダウン症の方や、視覚・知的・身体などたくさんの方と関わることで、勉強の意欲も益々湧いてきます。みなさんの笑顔が私の元気の源となっています。これから就職活動や教育実習などで忙しくなってくると思いますが、できるだけ参加したいと思っております。またよろしくお願いします。今日は本当にお疲れ様でした。