タンデムと水上バイクを楽しむ in モンチッチ海岸( 愛媛県「三浦保」愛基金 )
15台のタンデム自転車とマリンスポーツと防災訓練、そして4升釜炊きご飯の美味しさも加わった夏のビーチの1日
平成29年7月30日(日)愛媛県松山市立岩川河口モンチッチ海岸
第4回目となったタンデム自転車とマリンスポーツのコラボイベント。
この年も天候に恵まれ朝から強い日差し。そんな中、松山市のNONちゃん倶楽部事務所から開催場所のモンチッチ海岸(立岩川河口)まで、15台のタンデム自転車で片道20キロの公道走行。市街地の交通量の多い中を走り抜けやがて海岸線へ。視覚障がいの方は潮の香りを感じ、海や夏を感じる瞬間。本当に清々しい朝の移動です。
会場に到着して最初に行うのは中川先生による階段などの歩行訓練講習です。講習後は早速タンデム自転車体験走行。立岩川河口から、上流に向かって8.8キロほどの距離を夏の日差しを浴びながら気持ち良く走りました。
昨年から行っている障がい者防災訓練。本年度も西予市消防団高山分団分団長の山下一行さんによる講習でした。テーマは熱中症対策。その中で冷却ファン内蔵のジャケットによる冷却体験を炎天下のビーチで行いました。暑い中そのジャケットを来た体験者のみなさんは、その涼しさに驚いていました。
![]() ▲炎天下、冷却ジャケット体験 |
![]() ▲お約束の転覆も楽しい |
昼食後いよいよマリンレジャーのプログラム。水上バイク・バナナボート・ビスケット・300馬力のパワーボートでの鹿島沖合までハイスピード体験など行いました。お約束のバナナボート転覆も楽しみのひとつとなりました。
今年度6月の明浜町のシーカヤックイベントでも浮き輪による海水浴を楽しんだ野村比呂志さん。前回の体験から水中での足の動きもスムーズで驚きました。
![]() ▲浮輪で自由にスイム |
![]() ▲みんなで薪を焼べて炊く |
今年度も水上バイクやボート、機材でお世話になったジェットプロジェクトの森様始めスタッフのみなさまのおかげで、迫力いっぱいのマリンスポーツを参加者に体験させていただけたことを、本当に感謝いたします。
今回からまたひとつお楽しみが増えました。なんと4升釜炊きの実演。イベントの全てが終わりお腹がすいてきた頃に振舞われたおにぎりと漬物。「はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いてもふた取るな」と言われてきた火加減を、子供たちにも伝授する事が出来ました。実演と美味しさは、スタッフ「胃袋つかみ隊」の活躍によるもので、毎年おいしさいっぱいの幸せに感謝。
今年は中学生の松井望央ちゃん(身体)が家族全員で参加してくれました。またNONちゃん倶楽部を取り上げた番組「ドキュメントしこく」に登場した中学生の渡部颯人君の友人がこのイベントを知り参加。そして大阪から、タンデム自転車を楽しむ会のご紹介で参加していただいた小山ファミリー・鹿児島からは、昨年度よりNONちゃん倶楽部のさまざまなイベントに参加しながら、鹿児島県でのタンデム自転車の活動をされている外園さんに来ていただくなど、幅広くみなさまに共感していただきました。
みなさまのご協力で、モンチッチ海岸に笑顔と歓声が満ち溢れた事は言うまでもありません。
〜〜〜〜●参加者の声●〜〜〜〜
Coパイロット( 外園 健次さん ) 今回は水上バイク・バナナボート・ビスケットなど今まで1度も経験した事のないものに乗せてもらえるという事で参加しました。特に水上バイクは、若い頃から興味はあったのですが、身近にやっている人などもいなかったため今まで乗る事がありませんでした。思っていた以上にスピードが出る上に、上下左右に揺れる中でバランスを取る感覚が若い頃に乗っていたバイクに通じるものがあってとても楽しかった。タンデム自転車での移動も往復で約40km近くあったのですが、まだまだ乗っていたかったです。今後は、より距離を走るイベントなどがあれば参加したいと思います。ありがとうございました。 |
Coパイロット( 梅田 栄さん ) 今年はとても蒸し暑い夏でした。しかし暑さを忘れタンテム自転車・パワーボート・水上バイクにと風を肌で感じスピード・ジャンプ・水しぶきなどを感じながら乗るたびに、いつも新鮮で爽快でした。:薪でご飯を焚くのを見ると昔を思い出します。薪を背中に背負ったり、薪を軒の下に積んだり、薪割り・ご飯焚き・お芋を蒸し・水汲みも子供の仕事でしたね。いろいろと家の仕事をさせられました。むしろも編んだものです。年輩の方とお話をすると昔を思い浮かべて、あれこれとお話しされます。その当時は手作業の多い仕事でした。思い出しますと懐かしいですね。フタッフの皆さんには感謝いたします。自転車・水上バイクにも乗れるのも皆さんのおかげです。細かい所まで、気をくばっていただいてありがとうございます。 |
大阪のガイドヘルパー( 小山 結美さん ) 私は今回のようなイベントにあまり参加させていただいたことがありませんでした。普段出来ない経験をさせてもらえて感じたことなど3点書かせていただきます。 ②充実したサポート体制 ③暖かさ 終わりになりますが、今回、参加するきっかけをいただいた、しまなみ海道での津賀さんとの出会いに感謝いたします。いずれは参加するだけではなく実施側(サポートする立場)として動けるようになるには、今の自分に足りないものはまだまだ多いと気づくことができました。皆様、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。 |
Coパイロット家族( 瀬野 貴美枝さん ) 貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。沢山のボランティアさん、スタッフの皆様のおかげで家族だけではなかなか体験できないことを体験できました。途中何度も主人と「ありがたいことやね。」と話しました。そして皆さん自身も楽しんでおられらたので、私たちもとても心地よく過ごせました。渡部颯君のお母さんから、このイベントを教えていただき申し込みをしました。ちょうど颯君を取り上げていたNHKの放送の後だったので、娘もタンデム自転車に乗りたいと当日ワクワク北条へ向かいました。正直、怖がるかなぁという不安もありましたが実際乗ると娘はドンドン笑顔になりました。生まれつき筋力が弱く自分で自転車に乗ることは難しいのです。しかし後ろから見ていると、ちゃんとペダルに足を置きこいでいました。そして、とても気持ちよさそうに風を感じていました。パイロットさんが走りながら、色々声をかけてくださるおかげで、動きがわかりやすく視覚障がいの方もこれなら不安なく走れるんだなぁと勉強になりました。4キロのコースを走り終えた後、主人を先頭に3人で乗ってみればと提案してくださると娘は益々やる気満々になりました。3人乗りのタンデム自転車が帰ってくるのをワクワク待っている姿がとても嬉しかったです。3人で乗ってみると出発のときの息が合わずふらつくこともありましたが娘は「キャーキャー」ケラケラ声をあげて笑って乗っていました。その後のマリンスポーツ、初めての経験。乗ると言ったものの、少し涙目。しかし挑戦!そう、何にでも挑戦すること、これこそ私たちの願いです。できなくてもいい、失敗してもいい。やる前からなんでもできないとあきらめず、挑戦して欲しい。現在わたしは精神障がいの方々の作業所で支援の仕事をしています。タンデム自転車に乗っている時のパイロットのみなさんの声掛けを聞いていて、うまく表現できませんが何かわかったような気がしました。この経験を仕事にいかしたいなと思っています。みなさんの姿を見ていて、大学の頃所属していたサークルのことを思い出しました。普段はみんなでキャンプをしていましたが夏休みには子供達のキャンプのリーダーをしていました。企画運営を自分達でし、そして山を走り回っていました。今回海辺を走り回るボランティアスタッフの皆さんの姿を見て、また私も当時のように何かお手伝いしたいなと思いました。今回は参加でき本当によかったです。 |