春だ花見だ!! タンデム自転車サイクリング 胃袋つかみ隊に感謝!! in 松山中央公園ー重信川自転車道往復40km

タンデム自転車NONちゃん倶楽部 花見

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2017もんちっち海岸

タンデム自転車NONちゃん倶楽部 花見

菜の花満開の河川敷コースで春満喫のサイクリング

平成30年3月25日(日) 松山中央公園〜東温市重信川自転車道


異常寒波で世界的に雪害に泣かされた冬が終わり、やっと春の訪れを感じることができるようになった平成30年3月25日(日)。
NONちゃん倶楽部第一弾のイベント「春だ花見だ!!タンデムサイクリング」を開催いたしました。毎年恒例となりました松山中央公園ー重信川自転車道往復40kmをタンデム自転車で走行します。
春最初のイベントということで、みなさん楽しみにしているイベント。参加者の中に、以前参加いただきました藤田和光君(自閉症)より「この春就職が決まったから、これからはイベントに参加したい。」と申し出がありました。4年ぶりの参加に、嬉しい再会を果たすことができました。
このイベントにはコース中に振舞われるグルメが楽しみのひとつ。その美味しい料理を用意してくれるのが「胃袋つかみ隊」のみなさん。NONちゃん倶楽部の心強い味方です。
そのようなスタッフも含め、視覚5名・自閉1名・パイロット19名・スタッフ7名・大学生1名・胃袋つかみ隊5名の総勢38名の参加がありました。

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2018花見
この年は、一足早く開花宣言が出され陽光桜・菜の花は満開。ソメイヨシノが5分咲きという今までで一番素晴らしいお花見サイクリングとなりました。朝10時、松山中央公園をタンデム自転車13台とガイドライダー4人で出発。20km先の東温市にある坊ちゃん劇場まで走って折り返し。
途中コース中に用意される昼食では、胃袋つかみ隊による4升釜炊きご飯・小豆入り玄米おにぎり・具だくさん豚汁・鶏手羽元甘酢煮・煮卵・漬物6種という豪華版を用意してくれました。胃袋つかみ隊の一人、安川さんからは手作りのデザートの差し入れもいただきました。珍しいつくしのピールや伊予かんのピール、イチゴ大福など愛情たっぷりのおもてなしでした。釜炊きご飯は73歳の平井さん担当です。材料のお野菜は地元の方からの差し入れ。湯川さんのお漬物は、参加者が持ち帰るのを楽しみにするほどの逸品。こういった胃袋つかみ隊のおもてなしは、みなさんに笑顔と幸せを届けてくれます。

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2018花見
「胃袋つかみ隊」によるグルメ昼食
タンデム自転車NONちゃん倶楽部2018花見
自転車道をみんなのペースで楽しく走行

今回、休憩ポイントでサプライズ。93歳の曾祖母と70歳の祖母が見守る中で三線(沖縄楽器)でのライブデビューをした15歳の安川慶次郎君。三線で「ふるさと」「上を向いて歩こう」「沖縄民謡」を演奏してくださいました。演奏に合わせて皆で歌ったり踊ったり。「沖縄民謡」にあわせて髙石さん(視覚)は素晴らしい阿波踊リの男踊りを披露。有馬さん(視覚)も上手でしたよ!!元気エネルギーも満タンです!!

 


〜〜〜〜●代表 津賀の言葉●〜〜〜〜

 

擬似メガネをかけて問題提起

 

比較的フラットな重信川自転車道。健常者が擬似メガネをかけての視覚障がい体験に良いコースと思い、今回より擬似メガネ体験走行がスタート。 私も擬似メガネ体験走行をしました。当日出発点の松山中央公園を出て間もない頃、擬似メガネ体験中に声をかけて下さる方がいました。 「すみません!!疑似体験をしているので見えないのですが、どなたですか?」と尋ねると、「すみません。」というやり取りがありました。この時視覚障がいの方が言われていた「先ず名乗って下さい」の言葉を思い出しました。  視覚の無い状態での様々なやりとり、「声が響くのですが、ここはどの辺りですか?」「JRの線路が上を通っています。」と聴覚の変化による質問。また「孔雀を飼っている所が間もなくですか?孔雀が羽を広げていてくれると嬉しいですよね」と言っていると「ニャオー!!ニャオー!!」と猫とは違う甲高い鳴き声が聞こえ「孔雀が羽をひろげていますよ。」とパイロット。視覚が無い状態だから聞こえた初めての孔雀の鳴き声。そしてサイクルハウス・ウエスタンの朝輪仲間とすれ違った時「おはよう、頑張って!!」の声。「この足音はランニングの方ですか?」など自分の記憶の中にある光景と音を頼りに、パイロットと会話を楽しむという初めての20㌔走行。貴重な体験が出来ました。  重信川自転車道はとても走りやすかったのですが、さらに桜並木があると最高だなと感じました。重信川自転車道に関する提案として上げたいと思いました。年明けからデスクワークばかりだったので、五感に栄養剤を注入出来た感じです。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜●参加者の声●〜〜〜〜

 

Coパイロット( 愛媛大学性 紅谷 有紀さん )

 

今回、初めて長距離の公道を擬似メガネをかけて走った。パイロットに「菜の花が右にあるけど分かる?」と言われ、顔を右に向けると確かに黄色っぽい色がなんとなく見える。しかし顔を右に左に向けてもずっとその色があった。 あれ、こんなに菜の花って咲いてる?と思って聞くと、咲いていないと言われた。左に感じた私が菜の花と思っていたものは草だった。それでも、必死に春を見ようと顔を左右に動かした。多分、周りから見ると変な子だと思われただろう。今、どこを走っているのか分からないこと、ゴールが見えないってこんなに不安なんだ。時々、どこを走っているのか聞いたけれど、今まで見ていた風景が思い出せない。いつまで漕ぐんだろう。思ったことを声に出せば良かったと後悔している。受け身ではダメだと思った。  擬似メガネをかけて一番怖かったのは、自転車の傾きだ。まっすぐ走ってるのに、自転車ってこんなに度々傾くの?と思いながら足を回した。想定外の傾きになると、ついつい「ギャー」と声を出してしまった。二人で漕ぐタンデム自転車は速くて気持ちがいい。左右を通り抜けていく風が春を感じさせてくれた。

 

 

 

タンデム自転車NONちゃん倶楽部2018花見